美容師として

白髪とどう向き合うか

白髪が気になるお年頃。私が気になりだしたのは25才頃から。

初めの1本を見つけた時はかなりショックで、すぐに抜いちゃいました。

見なかった事にしたかったのです。

それからは鏡を見るたびに気になって、寄り目になりながら探して抜く。

そんなことを何年かしていて28才、長男の出産後、育児に明け暮れていたある日、後ろ姿を見て愕然。

誰?

きゃー

めちゃくちゃ白髪ふえてるじゃないですか

それから私の白髪との戦いが始まるのでした。


白髪って

もともと髪の毛は白かった!
髪の毛の毛根が成長するときに色素細胞からメラニン色素をもらって、髪に色が着くのです。
加齢やストレス、外部刺激などの原因で色素細胞の働きが悪くなり、メラニン色素が作られなくなって、白のまま生えてきてしまうのです。
この色素細胞自体がなくなってしまうこともあり、その原因はまだはっきとはわかっていません。

白髪をどうする?

  • ヘアマニキュア
  • ヘアカラー
  • ハイライト
  • カラートリートメント
  • ヘナなどのハーブ系で染める
  • そのままでいく

ヘアマニキュアとは?

髪の表面をマニキュアでコーティングします。髪の毛を脱色しないで、髪の表面に色がつくので、ツヤとハリを出すことができます。

デメリット…地肌につくと落ちないので、根元から染められない。明るくすることは出来ない。マニキュアの色によっては髪に残るので、色チェンジがしにくい(特に赤やピンクにした場合はなかなか色が取れないです、、、)徐々に色落ちするので、持ちは2〜3週間ぐらいになります。

数本の白髪が出始めで、隠したい時
地毛を明るくしたくない時
カラー剤のアレルギーがある人などがおすすめです。

ヘアカラーとは?

髪の内部にカラー剤を浸透させて、地毛の髪の色を脱色して、色を入れます。
いろいろな色を楽しめて、明るくすることが出来ます。色持ちもマニキュアや、カラートリートメントと比べると、良いです。

デメリット…地毛を脱色しながら色を入れるので、時間が経つと色が抜けていき、パサついて見える。
髪や頭皮へのダメージが出やすい。

白髪の本数が増えてきたり、集中してある場合にしっかり染めたい時、
地毛も明るくしたい時などにおすすめです。

ハイライトとは?

ポイントで、明るめのカラーを入れることです。明暗がでるので、立体感がでて白髪が目立たなくなる。

白髪染めを続けている髪は色素がたくさん入っているので、ブリーチ剤を使わないと明るくすることが出来ません。(ブリーチでもなかなか明るくなりにくい場合もある)白髪染めや、黒染めをしていない髪は、明るめのヘアカラーで、ハイライトを入れることもできます。

地毛と白髪をぼかして目立たなく出来る(白髪なのかハイライトなのか?)
伸びてきたときに目立ちにくい
おしゃれな感じで白髪を育てられる

デメリット…ブリーチを使う場合は色抜けが早くダメージも受けやすい。
明るくなるので、職種によっては出来ない。

カラートリートメントとは?

トリートメントと髪を染める染料が一緒になったものです。髪の表面に色がつくので、髪や頭皮に負担が少なくお手軽に白髪を目立たなく出来ます。
自宅で、シャンプーの後にトリートメントのように付けて染める事ができるので、使いやすく艶も出ます。

デメリット…新しく生えてきた根元の白髪には色が入りにくい
希望の色になるまで、数回必要なこともある
明るくすることは出来ない

ヘナなどのハーブ系

化学薬品を使わないので、体にも環境にも優しい
デトックス効果も期待できる。髪にハリが出る。
なかには、染まりを良くしたり、色のバリエーションが出るようにジアミンが使われている物もありますので、アレルギーがある方はご注意ください。

デメリット…植物アレルギーの方は出来ない(使い続けて、植物アレルギーになる方もいる)
地毛は明るく出来ない
色が少ない
次回にヘアカラーで染まりにくくなる
パーマがかかりにくいなど、体には優しいのですが、いろんな髪のチェンジがしずらくなります。

そのままで染めない

ありのままの自然体でいられる
頭皮、髪のダメージがゼロ!

デメリット…実年齢より上に見られやすい
疲れて見られやすい

ちょっと勇気がいる!!

白髪に対する意識の違いで、対処が変わる

自然系のナチュラルタイプ→ヘアマニキュアで地毛の色はそのままで白髪だけを隠したり、カラートリートメントで自宅でほんのり目立たなくする

●オシャレで若さもキープしたい→ヘアカラーの明るめ(10トーン以上)で白髪を目立たなくする。ハイライトで白髪が伸びてきても目立ちにくくする

年代や周りの雰囲気によって自分のやってみたい髪と出来ない葛藤などいろいろな感情になってしまう白髪問題、忙しい日々の間に髪を染めないといけないもどかしさ、いつまでこんな事を続けないといけないのか、ふと思うこともあるでしょう。

私も20代から白髪に悩まされ、隠すことに必死になり、染める間隔がどんどん短くなっていくのが辛くて、どーしたらいいのだろうと悩み続けています。暗くしたり、明るくしたり、ハイライトを入れたり、カラートリートメントをしたりしていく中で、少しづつ感情の変化が出てきました。

40代の後半という年齢も少しあるのかもしれないのですが、白髪以外のところに気を配るというところにシフトチェンジしていこうと思えてきたのです。体型だったり、肌質だったり、立ち振る舞いなど、素敵に見えると印象がすごく変わってきます。白髪がチラッと見えても、髪に艶があれば疲れて見えないし、背筋がピッとしていたら、かっこよく見えますよね。

まだまだ鏡を見ると落ち込む時もありますが、とりあえず笑ってみる。

現在の私の髪は白髪率50%ぐらい。同年代の中では多い方です。
全体的に白髪はあるのですが、顔まわり(特にこめかみ付近)が多くて髪をかき分けるとほぼほぼ白髪に見えます。なので、、風が吹くとスカートより髪をおさえたくなる😩


現在は14トーンぐらいに明るくしています、、というか明るくなってきました。白髪染めを使わず、ヘアカラーで明るくした髪に時々アッシュ系のカラートリートメントで、キラキラを抑える。という感じで、白髪と付き合ってます。

将来的には白髪の似合う素敵なおばちゃまをめざしてがんばってます!

私のことはさておき、

次に美容室に行くまでどうするか問題!

白髪の分量で、気になる時期が違うのですが、早い人で2週間、気にならない方は2ヶ月、3ヶ月と間隔があきます。毎回美容室にいくのは時間的にも金銭的にもむずかしい方は次の美容室に行くまでどうするか!
白髪の本数で違ってきます。現在はコロナ禍ということもありなかなか美容室に行けないという方もいます。

白髪が数本の場合…マスカラタイプで隠す
マニキュアで伸びた所だけ染める

白髪率が30%〜50%…明るくしている方で、セルフで染めたい方は白髪染めではなく伸びたところのみカラーでリタッチして明るくした方が次回にカラーした時に支障が出にくいのですが、、、


セルフのヘアカラーの色選びは気を付けてください。明るくしたいからとハイトーンのブリーチ剤とかで、根元を染めちゃうと大変なことになります。今染まっている所より若干暗めの方が馴染みやすいです。

白髪率が60%〜…暗めにしたい方は伸びたところのみ、マニキュアでぼかす。
明るめの色にしてる方は伸びたところだけカラートリートメントを
つける。(白髪が多いと逆にトリートメントの方が明るくぼかせます。ですが、白髪用の暗めのカラートリートメントだと、一気に暗髪になってしまうので気を付けてください。)

セルフで白髪染めをした場合、次にやっぱり明るくしたい!と思っても白髪染めの色が濃ゆいので、なかなか明るくするのが難しいのです。

一度暗くしてしまった髪を明るくするには色素を抜くための除去剤やブリーチ剤を使うのですが、ダメージにつながるので、あまりおすすめではありません、、、

美容室に来られるお客様にもいろいろセルフで白髪と戦っているのですが、なかにはお直しできなくなってしまったり、すごくダメージになってしまって二重に悩んでいたりするので、そうならないためにも美容室に来れない間、どうするか?は大事になってきます。

一番多いのは、伸びてきた白髪は染まってなくて、髪の途中からとても暗くなってしまっているパターンです。
セルフで染めるときに気を付けていただきたいのは、染めたいとことにお薬を乗せた後はクシなどでとかし過ぎないこと!肝心な根元より髪の中間から毛先にお薬が伸びてしまうからです。

次に多いのは、アッシュ系の明るめのカラーで、白髪をぼかしてきたのに濃ゆい色のカラートリートメントやヘアマニキュアで、暖色系になってしまったパターン。元のアッシュ系に戻すのは時間がかかります。

どちらもとても悲しい気分になりますよね。美容室に行く時間がなかったからセルフで頑張ったのに、、結局美容室で直してもらわないとどうすることもできなくなっちゃいますよね。

私も毎回お店でカラーできない方や、すぐ白髪が気になる方には対処方法を一緒に考えてます。
一人一人髪質も違うし白髪に対する意識も違うので、身近な美容師さんと相談できればとても良いですね。

最近はグレイヘアに対する世間の目が少し変わってきてますが、まだまだ白髪=老化のイメージが先行しています。
早く白髪=大人髪になったらいいなぁと思う私なのでした。

1人の息子と1人の娘と夫とモルモットと暮らす美容師です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です